介護が必要な状態の親の場合、介護費用はどうしますか?

立て替えますか?

介護離職せずに、親の預金で介護費用を賄いましょう。
冷たい?!
いえいえ、介護は、ゴールのないマラソンのようなものだと言われるくらいです。

親が死亡した場合には、金融機関に対して、戸籍や印鑑証明などの書類を揃えて
相続手続きをすれば、解約払い戻しができます。
とても時間はかかりますね。

親の預金で介護費用を賄うためには、親の預金を引き出す必要があります。
普通は、キャッシュカードでATMを利用しますね。
ここで問題は、暗証番号です。

親の暗証番号は知っていますか?

3月にお母さまを亡くされた花子さんの事例です。

この花子さんは、介護費用は両親の資産から捻出する予定でした。
亡くなったお母さまが家計を管理し、
夫婦の年金は、お母さまが、近所のATMで引き出して生活費としていたそうです。

皆さん、ピンときましたか?

そうです、お母さまが父親の口座管理をしていたために、
父親の銀行口座の暗証番号が分かりません。
銀行印もたくさんの印鑑があり、どれか分からずだったそうです。

「母から父親の暗証番号だけは聞いておけばよかった」と、大変苦労したとのことです。

その後、花子さんは、父親を窓口に連れていき、暗証番号の開示の手続きをしました。
具体的には、銀行印と通帳 本人確認書類を持参して、暗証番号照会をします。
後日、父親の自宅に簡易書留郵便で暗証番号がやってきたそうです。

このようなケースで、父と同居していない子や結婚して姓が変わっている子などの場合
手続きの難易度が上がります。
父と親子関係があるのか、から書類の準備が始まりますから、、、

銀行印が不明になった場合は、可能性のある印鑑を複数持参して窓口で確認してもらう
持参した印鑑がすべて違った場合に備えて、印鑑の紛失したということにして
再登録用の印鑑の準備もしておくべきだと教えてもらいました。

なるほど!

皆さん、親の介護が始まったら、認知症になる前に、家族カードなどを作ることを考えてみませんか。
また、証券会社では、代理人の申請をしておくと、便利なことが多いですよ。
2022年8月のブログ「介護費用が引き出せない」もご参考ください。