公的保険制度(例えば、高額療養費制度)があるので、医療保険は不要です。
とネットで見かけたことはありませんか。
健康保険証を出して、診療を受けて、3割の自己負担を窓口に払いますね。
入院手術の場合は、高額になることが多いので自己負担が重くならないように、高額療養費制度があります。
この制度については、「医療費が高かった時の味方。高額療養費」をご参照ください。
2024年の冬、
厚生労働省は、この高額療養費の自己負担上限額を引き上げようと報道がありました。
引き上げることによって、現役世代の保険料負担が軽くなるのであれば、仕方ない。。。
とは言え、入院加療をする際に、病気で不安なのに、さらにお金の心配までしたくはありません。
高額療養費制度は、強い味方です。
高額療養費制度の対象外は?
みなさんは、高額療養費制度を正しい知識を持っていますか。
高額療養費の対象になるものは、医療費です。
対象外は、次のようなものです。
・入院時の食事代
・差額ベット代
・保険適用外の医療行為
・先進医療
・大きな病院の初診料
・借りる病衣や洗面セット
・テレビや冷蔵庫の利用 など
入院したら
40歳花子さんが、抗がん剤の治療をするために入院することになりました。
初めての抗がん剤治療ということもあり、個室を希望。
経済的には大きな出費の差額ベット代でしたが、落ち着いた環境で、
同室者に気兼ねすることなく、家族との面会もゆっくりとできたそうです。
花子さんの場合、抗がん剤の治療費は高額療養費の対象。
しかし、食事代・差額ベット代・レンタルの病衣やタオルは、高額療養費の対象外でした。
この抗がん剤治療が、4クール(1クール目は4週間の投薬 2クール目は○○週のような治療)続くと、
治療費が毎月のように、また1年を通して高額になっていきます。
このように治療費が高額になった場合に、自己負担額を超えた部分に対して高額療養費が支給されるので、
ちょっと安心ですね。
一般の人の場合、8万円ほどの自己負担はありますが。。。
高額療養費の自己負担は1か月ごとに計算されます。ですから8万円の自己負担が1年続いたら・・・ 8万円×12か月 100万円近い出費です。
入院時、1日当たり1万円の給付金が出る医療保険に加入していた花子さんの場合は、
自己負担部分の出費が補填できました。
また、働けず減った収入をカバーできる保険に加入していたため、減った収入を賄うこともできました。
公的保険と私的保険の両輪があれば、経済的には嬉しいです。
医療保険が必要な人はどんな人?
自営業やフリーランス
国民健康保険は、公務員や会社員のような健康保険ではないため、傷病手当がないためです。
※傷病手当
給与の約60%の金額 最長約1年間半が健康保険組合から支給
女性の方
大黒柱の医療保険が必要なことは、皆さん想像できると思いますよね。
家事を引き受けてくれている人が入院したら、どうしますか。
食事の用意は?
ワイシャツは毎日クリーニングに出しますか?
面会にも行きますよね。交通費もかかります。
お金も時間もかかりますね。
十分な貯蓄がない方も
病気にならないのが一番良いのですが、病気やケガは突然やってきます。
医療保険は、任意です。
「保険はお守りだから。。。」とよく聞きます。
安心を買うという一面もありますが、年代や経済状況によって、必要な補償内容は変わります。
公的保険制度があるから、大丈夫と考えている方へ
長い人生の中、年金制度のように公的保険制度もどんどん変化していきます。
医療保険に加入したいと思っても、加入できなった。。。とならないように、
一緒に考えてみませんか。