厚生労働省の「賃金事情等総合調査」によると、

例えば大卒者の定年退職金の水準を2009年と2019年の調査で比較すると、この10年間で約264万円も減少しています。

かつては、60歳からもらえた年金。いまは65歳から。1985年の法律改正で厚生年金の受給開始年齢は60歳から65歳になってしまいました。

働く60代も増えています。

以前は、60歳で定年退職し、失業保険給付を受け、在職時よりもかなり多い収入を得ることができていましたが、それは、遠い昔のこと。

現在、人生100年時代と言われるくらいの長い人生です。60歳なんてまだまだリタイアする年齢ではないですね。

気力も体力も満ち溢れている60代です。
年金受給が65歳からということもあり、働く60歳前半の方も増えました。

60代の貯金額はいくら?

金融広報中央委員会の調査(2019年)によると、

60代世帯の平均貯蓄額は1,635万円、中央値は650万円。
退職金ももらうこともあり貯金額が大きくなっていると考えられます。

1600万円が老後資金となるわけですが、晩婚化もあり、教育資金と住宅ローンが重なっているために、1600万円では老後資金が心もとないと感じる方もいるかもしれません。

老後資金はいくら必要?

生命保険文化センター 2019年度「生活保障に関する調査」令和元年12月発表によると、

ゆとりある老後生活費      36.1万円
最低日常生活費   22.1万円

厚生労働省「令和3年度の年金額改定について」によると、
夫婦2人の標準的な年金額             220,496円
がリタイア後の夫婦二人の収入になります。

上記の結果から、年金生活になり毎月14万円の赤字だった場合
1600万円の貯金は約10年で枯渇してしまいます。

では、どうしましょう。
何か手はあるでしょうか。

まず、働けるうちは働きましょう。
働いている間は、年金を受給せずに繰り下げる方法もあります。

たとえば65歳を70歳まで繰り下げると年金額は42%増えます。
75歳まで繰り下げた場合は84%増えます。

次に、完全にリタイアするまでコツコツ積み立てをしましょう。
今あるお金に働いてもらいましょう。

運用をして、雪だるまを大きくしていきましょう。

自分の老後資金の必要額、なんとなく出てきましたか。
ライフプランのシュミレーションもご体験ください。

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