墓じまいをすれば問題を次世代に先送りしなくて済む?!

 

「墓じまい」は、右肩上がり。

2007年度は73,924件 2016年度は97,317件で、32%増加しています。「埋葬及び火葬の死体・死胎数並びに改葬数,都道府県-指定都市-中核市(再掲)別」(厚生労働省)

 

この墓じまいが増えている背景には、少子・高齢化が関係しています。

「子供に墓で苦労をさせたくない」

「生涯独身や子供がいない夫婦で承継者がいないから」

「お墓が遠くて管理が大変だから」などなど。

管理の負担・金銭的な負担・承継者の不在から墓じまいをする方々が増加しています。

 

そもそも、「墓じまい」とは何を指しているのかというと、

これまでのお墓を撤去・処分することです。

 

一般的には、骨を出して、更地に戻して墓地を返します。

骨はそのままにしておけませんので、新たな場所へ納めることになります。

 

例えば、新潟の両親のお墓を息子の住居近くの横浜の霊園へ移動させることです。

改葬ともいいます。

もちろん、永代供養にすることもあります。

 

この「永代供養」とは、墓石を立てて子孫へ引き継ぐ従来の形ではなく、お墓参りをしてくれる人がいない、またはお墓参りに行けない方に代わって、寺院や霊園が管理や供養をしてくれる埋葬方法のことを指しています。

合同墓や樹木葬も一種の永代供養といえるでしょう。

 

 

亡くなった人を敬うのに、“霊園の墓石の前で手を合わせる“という形にこだわりがない人が多くなりました。

家長制度、家督相続など「家」を尊重してきた時代とは大きく変化をしています。

なんと、スマホで墓参りの時代も始まりつつあります。

 

皆さんは、墓を残したい派ですか?それとも、墓にこだわらない派ですか?